観光地ゆえの事故リスクに気をつけよう
8月は子どもたちにとっては楽しい夏休み、大人も休暇を取る人が多いと思います。観光地にお出かけし、楽しい思い出ができる素敵なチャンスですが、交通事故の悲しいニュースも時々報道されます。今回は、交通事故のリスクを少なくするため、観光地特有の状況を取り上げてできることを考えてみました。
観光地周辺は渋滞しがち
夏休みには観光地に出かける機会が増えますので、どうしても人気のある場所ほど渋滞しがちです。特にお盆休みの時期などは休みを取る人が一段と増えます。
時々テレビのインタビューに「あまりにも混んでいて、観光に行ったのか渋滞に巻き込まれに行ったのか、わからなくなった」と答える人を見かけます。似た経験をした人も多いことでしょう。
渋滞が長く続き、低速の運転を続けると、ドライバーの集中力が低下し運転操作ミスにつながる可能性があります。渋滞になる前にあらかじめ十分な休憩をとり、長距離の運転が必要になる場合であれば運転を交代するなど、ドライバーの負担を少なくすることがおすすめです。
高速道路を使う機会には、一般道路に比べると走行速度が速いためなおいっそう注意が必要です。一度事故が起きると、玉突き事故につながるリスクもあります。前方の渋滞発生に気づいたら、ハザードランプを点灯して後続車に知らせましょう。
子どもとの事故も要注意
夏休みの時期は、家族連れで観光に来る人も少なくありません。普段とは違うお出かけに、子どもたちのテンションは上がります。家庭や学校では、飛び出しが危険であることを教えられていても、興奮のあまり違う忘れてしまう子どもも少なくなりません。
そして子どもたちは、前触れなく走り出すことも少なくありません。大人が想像しない動きかたをすることもあるので、親らしき人がそばにいる場合でも要注意です。子どもを見かけたらスピードダウン、すぐにブレーキをかけられるようにして、十分に気をつけましょう。
ライトはお早めに
観光地に限った話ではありませんが、夕方はだんだんと視界が悪くなります。歩行者や自転車、自動車等の発見が遅れる傾向にあるので、特に混雑している観光地では注意が必要です。
花火大会や夏祭りなど、夕方から始まるイベントも少なくありません。少し薄暗くなったら、早めにヘッドライトを点灯しましょう。そうすれば歩行者や自転車に乗っている人にも「車がいる」とわかってもらえるからです。
もちろん「ここは渋滞する」とわかっているような場所を避けて通ることも、知恵の道です。
昨年と一昨年は、新型コロナウイルスの影響で多くのイベントが中止され、営業を見合わせている観光地も少なくありませんでした。今年はそれらの規制が緩和され、「今まで我慢していた分、出かけよう」という人が多いと思います。帰宅するまでがお出かけです。楽しい思い出作りのためにも、安全には十分注意しましょう。