交通事故が刑事告訴に!?流れをざっくり説明
少し前に交通事故に遭った友人から話を聞くことができました。最初はただの物損事故だったのに、刑事告訴にまで発展してしまい、本人もほとほと疲れてしまったようです。通常経験する機会がない話だったので、本人の了解を得て個人名や病院名等は伏せたうえで、どんな流れになったのか書いていきたいと思います。
突然の再捜査
交通事故から約1年後、事故後の打撲がすっかり良くなり通常の生活を取り戻しつつありました。その時「交通事故の件で再捜査を命じられたので、もう一度話を聞かせてほしい」と言われて「何だろう」と不安になったようです。
電話をしてきや警察官が「当初は物損事故として処理されていたが、物損事故で処理するには悪質なので上から再捜査の指示がありました。都合の良い時に警察署に来てください。」と言うので、よくわからないまま、ひとまず警察署に行くことになったそうです。
時間が経つと思い出すのが難しい
友人は弁護士に依頼しており、「警察から再捜査をすると連絡がありました」と一報を入れたところ「1年後に再捜査とは、めずらしい」と弁護士も驚いていたそうです。
警察署では「緊張しなくても大丈夫ですよ」と言われたものの、なかなか緊張したようです。最初は事故の状況等の再確認から始まりましたが、事故直後に警察にも説明し、病院でもドクターに説明した話と同じ話を再度する羽目になり、疲れてしまったようです。
聞かれた質問
さて、警察官からはいろいろな質問があったようですが、かなり細かい部分まで聞かれたそうで、私も驚きました。
例えばこんな質問です。
「ぶつかった瞬間はどんな音がしましたか?」
「割れたガラスは何メートルくらい飛んでいましたか?」
「外出先から帰宅する途中の事故と聞いていますが、どこから帰宅する途中でしたか」
こういった話は、事故直後であれば覚えているかもしれませんが、時間とともに記憶が薄れてしまうものです。古い車だったのでドライブレコーダーをつけていなかったらしく、そのことを悔やんでしました。
また「どこから帰宅するのか」という質問に至っては、仲の良い友人宅からたこ焼きパーティーの帰宅途中だったようで、「たこ焼きパーティーはだれの家でしましたか」と聞かれたそうです。
診断書と事故証明書の取りなおし
警察からの聞き取りの最後、「物損事故から人身事故に切り替えますので、病院で人身事故の診断書をもらってください。その後、事故証明書も人身事故で取り直してください」と指示があり、病院にも行く羽目になりました。
その診断書と事故証明書をあらためて警察に提出した後、「この先は検察庁に資料を送ります。加害者にどんな罰を与えたいか考えるのが検察庁の仕事です」と説明があったそうです。
検察庁の仕事に就いては、また別の機会に書いていきたいと思います。