交通事故の実例紹介その① 物損事故が刑事事件になってしまったお話

交通事故の実例紹介その① 物損事故が刑事事件になってしまったお話

2022年9月25日 オフ 投稿者: 田中

みなさまこんにちは、9月というのに相変わらず暑い毎日が続いていますね。この時期になると思いだすことがあります。

友人がバーベキューの帰りに交通事故に遭ったのですが、最初は追突事故扱いだったのに、最後には刑事事件になってしまいました。

今はすべての手続が終わり「あの時は大変だったね」と話せるようになりましたが。

今回は、交通事故が刑事事件になるのはどんな時か、ご紹介してみたいと思います。

物損事故で刑事告訴されるのはこんな時

通常、物損事故であれば刑事告訴されることは少ないと言われています。しかし下記の場合には、刑事告訴される可能性が高くなります。

・当て逃げをした

・飲酒運転をしている

・無免許運転

・スピード違反

一応物損と名前がついていますが、もし人にぶつかった場合には人の命を奪う可能性が高いものばかりです。

こういった場合には道路交通法違反となりますので、道路交通法によって処罰されます。

当て逃げの再捜査

最初にお話した友人の場合は、交通事故直後には地元の警察署で「物損事故」として処理されたものの、県警より再捜査を命じられたため、数か月後にもう一度事情聴取のため警察に行きました。

詳しい内情はわからないのですが、加害者は友人の車をぶつけた後現場から逃げ公共施設の塀に突っ込んで、車もろとも動けなくなったそうです。

さらに友人の車をぶつけた場所は繁華街であり、多数の目撃者がいました。

有人の話では、警察署で事故の様子を聞かれる際に、まわりの通行人の様子も聞かれたようで、思い出すのが大変だったそうです。

友人の証言と目撃者の証言の内容が一致するか、調べていたのかもしれませんね。

刑事告訴と裁判

さて当て逃げであったはずの事故は「ひき逃げ」となり、立派な人身事故になってしまい、加害者は刑事告訴されることになりました。

友人は弁護士に一任したため、直接裁判所には行っていません。

友人は弁護士からの報告を話してくれたのですが、加害者側も弁護士をつけ、いかに刑を軽くできるか一生懸命だったようです。

加害者は地方裁判所の判決には納得しなかったので、高等裁判所でも裁判をすることになってしまいました。

交通事故の当事者であっても、専門知識があるわけではありません。弁護士に任せて大正解だったと話してくれました。

おわりに

死亡事故等の大きな交通事故でない限り、刑事事件になり裁判になってしまうことは珍しいように思います。

しかし人命を危険にさらすような、極めて危険な状況であれば再捜査を行い、刑事告訴の可能性があります。

もし交通事故に巻き込まれ、きわめて悪質と感じたには、警察に再捜査を依頼することもひとつの方法かもしれません。少し珍しい事例だったのでご紹介しました。

お読みいただきありがとうございました。